<< 【久しぶりのお仕事記念】ニート日記17 | とっぷ | 【果たせなかった目標記念】ニート日記18 >>

「将来自分がなりたい姿」を思い出した

阿刀田高のショートショートを読んだ。

私が考えるショートショートといえば星新一だ。

家に置いてあったからか、小学生の頃司書に勧められたからか。

きっかけは忘れたが、ショートショートといえば星新一だった。

というかそれ以外のショートショートを読んでいないから、というのが一番の理由だろうか。

ともかく阿刀田高のショートショートを読んだ。

流石の業界の名高い人物。

私は今日買った「食べられた男」を先程読み終わってしまった。

面白くてページを進める手が止まらなかった。

読み終えた後は、気に入った話を再度読んだ。

やはりショートショートは素晴らしい。

その気持ちとともに、私は「将来自分がなりたい姿」を思い出すこととなった。

 

「続きを読む」区切り

JUGEMテーマ:日記・一般

 

本を読むのが好きになったのは小学生より前の頃だったと思う。

絵本では「しろいうさぎとくろいうさぎ」「おしいれのぼうけん」が好きだった。

成長すると一人で図書館に行き「エルマーとりゅう」「たんたのたんけん」

あとは好きだった岡田淳さんの長編を読み漁った。

その名前に聞き覚えがなくても「こそあどの森」を知ってる人は多いのではないだろうか。

 

そんな私が小学3,4年の頃に出会ったのが星新一だ。

キャッチーな表紙と少し抜けたフォントが子供心をくすぐったのだろうか。

私が手に取ると司書の先生は「それすごく読みやすいから借りたらどう?」と勧めてくれた。

先生の思惑通り、私は星新一にハマり散らかした。

星新一のすごさなんてのを今ここで述べても十六兆番煎じもいいところなので省略するが、たった数ページで世界に入り込めて解決するその世界の贅沢な使い方に興奮した覚えがある。

私が好きだった長編の世界とは違う、現れては数ページ後に消えていくショートショートの世界。

それを一人、友達のドロケイの誘いを断って楽しんでいること、その暗くとも確かに存在する快感に浸っていた。

(その気持ちは数年後、中崎タツヤの漫画をいとこに借りて読んだときにも味わうことになるが、それは関係無いので別の機会に)

 

ショートショートの魅力、それはすずらんににも似ている。

小さな花が一つ一つ寄り添ってきれいな華となるように、

ショートショートも小さな一つ一つの話が莫大な量で読者に襲いかかるのだ。

子供の頃作った宝箱のように、全てが尊くなる気持ち。

ショートショートはそんな、宝箱に入っている些細な幸せたちなんじゃないか。

(阿刀田高のショートショートはブラックユーモアが多いのでそんな可愛らしいものではないが、素晴らしいものには違いない)

 

唐突に違う話をする。

20歳の頃、成人式後の同窓会でこんな会話をした。

なんてことない会話、確か中学の担任が皆に聞いていた。

「十年後、二十年後の自分はどうなっていると思う?」

私はその質問を真剣に考え、担任に述べた。

しかしその答えは忘れてしまった。

なぜなら、慣れない酒を飲んでいたからだ。

成人式後だ。

みなそうであったに違いない。その場に正常な思考をしたものは少なかっただろう。

しかし私の答えを聞いた担任の言葉は覚えている。

「大人っぽい答えだけど、お前は何年後も子供の気持ちを持って、人を楽しませようという気持ちを忘れるなよ。きっと向いてるから」

中学生当時、私は誰も求めていないのに落語やアメリカンジョークをネットで集めてクラス全員の前で披露したり、既存の遊びに飽きて新しい遊びを考えてノートに認め最強の遊びたちを作ったりと、普通の中二病とはまた違う感じのベクトルの中二病であったのだ。

担任はそれを見て「人を楽しませている」と評したのだ。

その言葉を聞いて、私はこう思った。

「十年後、二十年後。旧友に会った時に『あいつ、未だにあんな子供っぽい馬鹿なことやっているぜ。変わってねえなあ』と思われる。そんな人間は非常にユニークで魅力的で、もしそう思われたら幸せなんじゃないか」

 

大人になって皆がやらなくなったことをあえてやる。

そのひねくれている子供っぽい考えは私に目に非常に魅力的に見えてしまった。

だから私は今でも妄想の塊を文字にしているし、子供っぽい遊びをあえてやる。

一つ一つは細かくても、重ねればそれは素敵になる。

後輩に「一回本気で馬鹿になってしりとりで勝負してみない? 負けたら死刑ね」と言って鬱陶しがられたのはつい最近の話だ。

ショートショートを読んで、そういう大人になりたいと「思ったことを思い出した」。

 

長くなったが、ショートショートを読んだ事でこれらの事を想起した。

平日の誰も居ないカラオケのフリータイムでひとりこの文章を書いているが、これもなかなかにやらない行為だろう。

私はいつまでニートなのかはわからないが、これからもこういう事を続けていくんじゃないかなと思う。

 

そういえば、この間先述した同窓会のメンバー数人と酒を飲んだ。

程なくして酔っ払い「変わってねえなあ、子供っぽいなあと思われたい」とこの記事で述べたことを伝えてみた。

友人は言う。「なるほど、確かにお前は確かに変わってない子供っぽいところがあるな」

私は興奮して聞く。自分が想像した姿に鳴っているじゃないか。「本当に? それってどういうところ?」

 

思えば彼らと行く旅行ではいつも何かを企画した。

誕生日プレゼントに難しいで有名なパズルをプレゼントしてキレられたのも記憶に新しい。

夜中の公園のアスレチックで鬼ごっこをけしかけて「何やってんだ俺ら……」と途方にくれたりもした。

それらが彼らに響いたのだろうか。

嬉しい限りだ。

私は期待して友人の口が開くのを待つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、お前仮性包茎じゃん」

うーん、そういうことじゃ無いんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*この話は一部フィクションです(主に仮性包茎のところ)

 

| つれづれ | 17:37 | comments(2) | - |

子供の頃、朧げに「自分は大人にならないだろう」と思った事を思い出します。
人間はいつだって自分の経験が人生の全てで、だから当時子供であった私は、大人の己を想像出来ませんでした。
しかし、社会はそれを許しません。私は子供の脳味噌のまま社会的な大人になってしまいました。

子供の遊びや発想はおそらく原始的で、人間の反応に働きかける愉悦がありましょう。
ばかのひさんは、大人という立場で、その柔軟な発想を以って他人を楽しませられる素敵な人だと思います。
| おちんこちんちん太郎 | 2020/10/17 8:45 PM |
>おちんこちんちん太郎さん
素敵なコメントありがとうございます!
月なみな話ですが、子供/大人への成長は自分ではわかりませんよね。
そもそも大人なんて存在しなくて、皆大きな子供なんじゃないかとか

>子供の遊びや発想はおそらく原始的で、人間の反応に働きかける愉悦がありましょう。
>ばかのひさんは、大人という立場で、その柔軟な発想を以って他人を楽しませられる素敵な人だと思います。
頂いたコメントでしばらく生きられます。大変うれしい限りです&#127814;
| ばかのひ | 2020/10/18 9:40 PM |









CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
2020ねん10がつ (5)
2020ねん09がつ (6)
2020ねん08がつ (7)
2020ねん07がつ (13)
2020ねん06がつ (4)
2020ねん05がつ (2)
2020ねん04がつ (4)
2020ねん03がつ (1)
2020ねん02がつ (10)
2020ねん01がつ (3)
2019ねん12がつ (1)
2019ねん11がつ (3)
2019ねん10がつ (3)
2019ねん09がつ (4)
2019ねん08がつ (5)
2019ねん07がつ (2)
2019ねん06がつ (1)
2019ねん05がつ (8)
2019ねん04がつ (9)
2019ねん03がつ (2)
2019ねん02がつ (1)
2019ねん01がつ (1)
2018ねん12がつ (1)
2018ねん10がつ (2)
2018ねん09がつ (1)
2018ねん08がつ (3)
2018ねん07がつ (2)
2018ねん06がつ (3)
2018ねん05がつ (3)
2018ねん04がつ (5)
2018ねん03がつ (4)
2018ねん02がつ (4)
2018ねん01がつ (5)
2017ねん12がつ (2)
2017ねん11がつ (2)
2017ねん10がつ (3)
2017ねん09がつ (2)
2017ねん08がつ (3)
2017ねん07がつ (1)
2017ねん05がつ (3)
2017ねん04がつ (1)
2017ねん03がつ (2)
2016ねん11がつ (2)
2016ねん10がつ (1)
2016ねん08がつ (1)
2016ねん06がつ (1)
2016ねん04がつ (1)
2016ねん01がつ (2)
2015ねん12がつ (1)
2015ねん11がつ (1)
2015ねん10がつ (2)
2015ねん09がつ (1)
2015ねん08がつ (1)
2015ねん07がつ (2)
2015ねん06がつ (2)
2015ねん05がつ (3)
2015ねん04がつ (2)
2015ねん03がつ (2)
2015ねん02がつ (1)
2015ねん01がつ (2)
2014ねん12がつ (1)
2014ねん11がつ (3)
2014ねん10がつ (1)
2014ねん09がつ (1)
2014ねん08がつ (2)
2014ねん07がつ (2)
2014ねん06がつ (1)
2014ねん05がつ (3)
2014ねん04がつ (1)
2014ねん03がつ (4)
2014ねん02がつ (3)
2014ねん01がつ (1)
2013ねん12がつ (4)
2013ねん11がつ (3)
2013ねん10がつ (3)
2013ねん09がつ (5)
2013ねん08がつ (10)
2013ねん07がつ (6)
2013ねん06がつ (8)
2013ねん05がつ (2)
2013ねん04がつ (3)
2013ねん02がつ (1)
2013ねん01がつ (2)
2012ねん12がつ (1)
2012ねん11がつ (2)
2012ねん09がつ (2)
2012ねん08がつ (2)
2012ねん07がつ (3)
2012ねん06がつ (2)
2012ねん05がつ (6)
2012ねん04がつ (10)
2012ねん03がつ (3)
2012ねん02がつ (2)
2012ねん01がつ (4)
2011ねん12がつ (20)
2011ねん11がつ (24)
2011ねん10がつ (1)
2011ねん08がつ (2)
2011ねん06がつ (1)
2011ねん04がつ (2)
2011ねん03がつ (1)


ページのトップへ戻る